2016年7月26日

Radiohead

弁護士 小賀坂徹です。

 

かつては足繁く通っていたCDショップにほとんど行かなくなって何年ほどになるだろうか。

CDショップそのものの数も激減しているように思う。

 

 そんな中、先日久しぶりに横浜のCDショップに行って、レディオヘッドのニューアルバム『ア・ムーン・シェイプト・プール』を買った。

 

 ボクはロックミュージックに不可欠の要素は、

内省的であること、批判的(批評的)であること、社会性をもっていること、

言い換えれば自己と社会を対象化した上で表現活動が展開されていることだと思っている(もちろんエンターテイメントとして成立していることが前提だが)。

 

 レディオヘッドというかトム・ヨークの音楽は内省的を遙かに超えて、

独自の精神世界を構築していて、聴く者をそこに引き寄せる強烈なベクトルをもっている。

そして、その世界にいざなわれることが、不安で憂鬱でありながらも何とも心地よいのだ。

 

 『ア・ムーン・シェイプト・プール』はこれまで以上にオーケストラサウンドを効果的に駆使していて一種の安定感を感じさせる。

彼らは2000年に「ロックを捨てた」といった以降実験的なサウンドを作ってきたが、

本作は「ロック」への指向を感じさせる出来映えになっていて、ボクはとても好きなのだ。

 

 このオープニング曲『burn the witch』は歌詞も意味深でメロディ、リズムともキャッチーなものに仕上がっており、

ミュージック・ビデオのクオリティもとても高い(ちなみに、このチェロの3重奏によるカヴァーもとてもいい)。

 

レディオヘッドの新曲「Burn The Witch」をチェロ三重奏でカバー

(クリックすると別ウィンドウが開きます。)

 

 レディオヘッドは、今年のサマーソニックにヘッドライナーとして来日する。

 サマソニに行きたくなってきた。