投稿者:事務局

弁護士 黒澤知弘です。

今般、少年院法、少年鑑別所法及びそれらの整備法である少年院法及び少年鑑別所法の施行に伴う

関係法律の整備等に関する法律の3法案が国会に提出されました。

 

改正法が成立すれば、少年院や少年鑑別所に、第三者機関である少年院視察委員会が設置され、

少年院等の施設運営に関して意見を述べられるようになるほか、

自己の受ける処遇等について救済の申出が出来るようになるなど、

施設が社会に開かれ、より適切な処遇が行われることが期待されます。

 

そもそも、この少年院法等の改正は、平成20年3月から平成21年3月までの間、

広島少年院の法務教官4名が、在院者数十名に対し、暴行陵虐行為に及んだ広島少年院暴行陵虐事件がきっかけでした。

 

広島少年院暴行陵虐事件後、少年院、少年処遇の問題が活発に議論されるようになり、

私も、日弁連子どもの権利委員会においてこの問題に関わるようになっていき、

法務省に設置された「少年矯正を考える有識者会議」にオブザーバー参加をしたり、

法務省の実務者との協議にも参加するなどしてきましたので感慨一入です。

 

今後も、一人でも多くの少年達が立ち直り、更生していける環境を整えるために尽力したいと思います。

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  「なごり雪」

     ・ユキヤナギ

  ・カラー

  ・デルフィニューム

  ・ドラセナ

 

    暦の上では春ですがまだまだ寒い日が続いています。

 

    3月11日。

 

    あれから一年。

 

     一日もはやく復興できるよう、今後も被災地を支援します。

 


 

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弁護士 黒澤知弘です。

先日、福島原発事故の被害者の方々の損害賠償について、双葉町弁護団のADR集団申立に参加しました。

 

記者会見等の様子(テレ朝)

http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220229061.html

 

 

記者会見では、福島から来られた被害者の方が、次のように述べていました。

・記者会見に行くなら、自分たちの思いを話してきて欲しいと周囲の人に言われてきた。世間の皆に、実態を知って欲しい。

・今も福島の仮設住宅にいるが非常に線量が高く、なぜ避難させられた上に危険なところにいないといけないのかやりきれなさを感じる

・騎西高校の避難所では、女性は布団にもぐって着替えをしていた、非常な辛さがあった

・避難所の生活はホームレス以下のものだ。今も同じような状態は続いている

・自分たちは、双葉町には戻れないだろうし、このままでは安心して暮らせる場所を見つけることもできない。高齢者は自分の死に場所すらも選べない

・率直に言って、毎月安心して暮らすことの出来る資金が欲しい。

・自分は29歳から50歳まで原発で働いていたし、東電にはお世話になった。最初は東電を許そうと思っていた。

 しかし、これまでの東電の姿勢からもはや東電を許すことは出来ない。

 

また、双葉町の井戸川町長は、

・東電には双葉町を挙げて協力してきた

・実際には、これまでに幾度も事故はあり、それでも東電を許容しながら協力してきた

・町は東京へ電力を送ることを誇りにしながら、放射能まみれになってやってきた

・しかし、1年たっても東電は何もしておらず、もはや東電を信頼することも許すことも出来ない

等と東電に対する怒りをあらわにしていました。

 

間もなく、3/11を迎えますが、福島原発事故は一向に収束しておらず、被害者の方々はより深刻な苦境に陥っています。

今後も、こうした原発事故の被害の実相を基礎として、被害者に寄り添いながら、完全賠償を実現し、被害者の皆さんの生活の再建、人生の再出発に貢献したいと考えます。

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